1990-12-14 第120回国会 参議院 予算委員会 第2号
○国務大臣(海部俊樹君) 今御質問を承りながら率直に私の頭の中を駆けめぐりましたことは、この一年四カ月の間に最も劇的であったことは、大きく言えば、ベルリンの壁がなくなって、ことしの一月に私がコール首相と首脳会談をしましたときに、東西ドイツの統一は平和的に行う、それは条約共同体から始めて緩やかな連邦国家をつくると、数年がかりのようなお話をこの一月にされたばかりなのに、現実はもっと劇的に、もっとスピード
○国務大臣(海部俊樹君) 今御質問を承りながら率直に私の頭の中を駆けめぐりましたことは、この一年四カ月の間に最も劇的であったことは、大きく言えば、ベルリンの壁がなくなって、ことしの一月に私がコール首相と首脳会談をしましたときに、東西ドイツの統一は平和的に行う、それは条約共同体から始めて緩やかな連邦国家をつくると、数年がかりのようなお話をこの一月にされたばかりなのに、現実はもっと劇的に、もっとスピード
というのは、私自身のこの肌で感じた体験でも、ことしのまだ一月に、あの劇的なベルリンの壁の崩壊の後を受けてドイツへ行き、コール首相と首脳会談しましたときに、率直に申しましてコール首相が私に説明をしてくれた東西ドイツの統一の姿かたちとかあり方というものは、まず条約共同体から始めて緩やかな連邦形態にいくまでに十の項目があるんだ、少なくとも数年の目盛りを考えながらことしの一月に物を言っていらっしゃったのが、
コール首相とそのとき話したことは、ドイツの統一というのは、条約共同体から始めて三つぐらいの段階があろう、十ぐらいの項目があろう、大体数年という目盛りで話しておったのがことしの一月のことでございました。
私が、ことしの一月早々にヨーロッパを訪問したときにコール首相と話し合いをしましたときは、ドイツの統一問題についても三段階方式とか、十項目の提案とか、最初は条約共同体からスタートしてのいろいろな話がございました。けれども、あれから一カ月くらいの間に、予想以上に世界の情勢は変わって、ドイツの統一問題というのはもう具体的にあすの日程に入ろうとしておるほど進歩は速いわけであります。